デジタル事業・参考書編集 A.S
社会の教え人
- Profile
- 2017年入社。コンテンツ開発本部 小中学生事業部 学参・辞典編集室 算数・数学チーム兼デジタル教材開発部 コンテンツ開発チーム所属。
小・中学生向けの学習参考書やドリルなどを企画立案、編集している。他にも、障害に関する本など学校図書館用図書を制作しており、子供たちの知見になる書籍の制作を積極的に行なっている。デジタル教材開発部では、DX化を加速させるべく、デジタル教材の企画立案に取り組んでいる。学生時代から多趣味で水族館に行くことが癒しのひとつ。また、多様化する社会の中で起こる時事問題への関心も高く、子どもが学べるようにアイデアを吸収し、今までやってこなかったジャンルの書籍化にも励んでいる。
- Profile
- 2017年入社。コンテンツ開発本部 小中学生事業部 学参・辞典編集室 算数・数学チーム兼デジタル教材開発部 コンテンツ開発チーム所属。
小・中学生向けの学習参考書やドリルなどを企画立案、編集している。他にも、障害に関する本など学校図書館用図書を制作しており、子供たちの知見になる書籍の制作を積極的に行なっている。デジタル教材開発部では、DX化を加速させるべく、デジタル教材の企画立案に取り組んでいる。学生時代から多趣味で水族館に行くことが癒しのひとつ。また、多様化する社会の中で起こる時事問題への関心も高く、子どもが学べるようにアイデアを吸収し、今までやってこなかったジャンルの書籍化にも励んでいる。
デジタルを融合させた書籍を生み出す
小中学生事業部の学参・辞典編集室では、主に小中学生向けの学習参考書の企画立案、編集を行っています。予習・復習のための参考書や、苦手克服のためのドリル、高校入試対策用の問題集など、その種類は様々です。5教科が1冊にまとまっている商品を作る際は、各教科のメンバーが集まってチームを作り、一冊を仕上げています。
また、学習参考書業界には、学習指導要領の改訂に合わせ内容を常に新しくしていくという永続的なミッションもあります。既存の学習参考書を改訂して、時代に合わせた学びを提供していくことも、大切な仕事のひとつです。
デジタル教材開発部は、2021年春からキックオフしたばかりの部署です。今は、どういったデジタルコンテンツが求められているかの市場調査など、企画段階の仕事が多いです。今までの学習参考書などの書籍は、書店に足を運ばなければ出会えない商品でした。ですが、今は急速にデジタル化が進み、個人の端末を持つ人も増えているので、より手軽に学ぶことが出来るアプリなどを開発していけたらと考えています。この部署は社内の様々な部署から人が集まって出来ているので、仕事の進め方、企画の考え方など、たくさんの新しい発見があり、とても面白い経験が出来ています。
小中学生事業部とデジタル教材開発部を兼務する中で、私はそれぞれの部署で得た経験を活かしたコンテンツをつくっていける立場にあります。実際に、学習参考書とスマートフォンアプリが連携する商品開発にも関わっていて、紙の書籍単独では終わらないサービス展開をいろいろと考えています。これからももっと、デジタル教材開発部で学んだ知見を小・中学生向けの書籍にも還元出来たらと思っています。
自分の好きを“変換”してお客様に届ける
企画を考える際は、商品の軸となる「コンセプト」がとても重要です。書籍編集者は、コンセプトを自分で生み出し、決めることが出来る立場なので、大変な部分もありますがとてもやりがいを感じます。自分のアイデアが形になった時の達成感は、何にも変えられないものがあります。
また、小中学生事業部は、チームを組んで業務に取り組むことが多いので、会議をしてそれぞれの価値観をすり合わせて、コンセプトを磨いていくこともあります。「自分が好きでやりたいこと=お客様が喜ぶもの」とは限らないんだということを知り、自分の欲しいものという感覚も大切にしながら、自分の届けたい価値をお客様喜んで頂ける形にしていくにはどうすれば良いか、といった感覚を持ち続けることも意識しています。
お子さんがいる上司も身近にいるので、実際に使ってもらった商品の感想を企画に活かすこともあります。会社の中にも様々なタイプの方がいるので、日常生活の中で刺激を受け、アイデアが浮かぶことも多くあります。今まで作っていた書籍をもっと良いものにするにはどうしたら良いかということを、自分自身で決めることが出来るのは本当に楽しいです。
理系から編集者を目指した理由
大学は、理学部物理学科という理系の学部で、友人たちはメーカーなどに就職している人がほとんどでした。ですが、私には、ひとつのことを極めるというより様々なことに挑戦したい、視野を広げられるような仕事がしたいという想いがありました。それは学生時代、部活動でディベート部に所属したり、アカペラサークルに所属したりしていて、色々な人と協力して何かを達成することが好きだったからかもしれません。そんな中で、教員の免許を取るために始めた教育の勉強がとても楽しく、科学教育をメインに学べる大学院に進み、教育に携わることを仕事にしたいと思うようになりました。
子どもに最先端の科学を分かりやすく教えられる仕事と大きな枠組みの中で考えているとき、私は教育コンテンツを作り、現場の教師や家庭学習をサポートする、ということに興味を持ったんです。通信教育をメインにしている会社や科学教育番組を作っている制作会社などを受けていましたが、各分野の第一線で活躍されている先生方などに監修を依頼することが出来たり、自分のアイデアを形にしながら教育に関わる書籍を作れたりというところに惹かれ、Gakkenに入社することを決めました。
また、実際に編集者として入社してみると監修の先生方や社外のデザイナー、ライターと関わることが多く、編集者は人と話すことが多い仕事だと感じています。そこでは、学生時代に培ったコミュニケーション能力という面がとても役立っており、色んな方と協力しながら書籍を作り上げていけるのも編集者の楽しいところです。
幅広い視野で“今”を形にする
人から誘われたことを自分のものさしで断らずに、全てのことを受け入れるタイプなので、色んな分野に興味生まれるのだと思います。また、面白そうなことがあればとりあえずやってみるという感覚を今もすごく大切にしています。実際に、私が企画、編集した計算ドリルを見た同期社員が、ドリルと連動したカードゲームの商品を提案してくれたことがありました。カードゲームのような教材を作ることは部署でも珍しく、私自身初挑戦だったのですが、そういった新しい形の教材に面白さを感じたことで商品化に繋がったことがあります。
また、編集という仕事をする上で、企画したものが社会や子どもにとって意味があることだということをしっかりと伝える意識はしていますね。図書館本で障害に関する書籍を作った時もゼロから学んで制作しました。多様化が進むこの世の中には、すごく重要で子どもたちにとって必ずプラスになる学びでも、伝え方が難しいテーマがたくさんあります。ですが、それには誰かが舵を切り、世の中に出すことに意義があると思うんです。まだ形になっていないテーマでも、自らが舵を取って、絶対に世の中のためになるという一つのゴールを見て書籍を作ることが私のポリシーとして一番にあることです。
さらに、これからは時代に合わせてデジタル化を加速させ、書籍というものをもっと身近な存在にしていきたいと思っています。本は全国規模で販売されるため拡散力がありますし、情報の保存性や一覧性という意味では抜きんでた力がある媒体だと思います。その一方、デジタル化が進む中で、書籍がなんとなく格式が高いものになったようにも感じているんです。出版社だから書籍しか作ってはいけない、ということはないはずで、媒体をひとつに絞ることは勿体無いと思います。なので、デジタル化やアプリなどを駆使し、媒体に縛られない多様なコンテンツを作りだしていきたいと考えています。
※所属・仕事内容は取材当時のものです。
1日のスケジュール
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9:30
- 在宅で始業・メールチェック
- 1日の始めにメールチェックを行い、タスク確認をしながら仕事スイッチを入れています。
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10:00
- 定例会
- 部署の定例会では、情報共有や企画会議を行っており、様々な情報をインプットする時間にもなっています。
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12:00
- 進行中商品のイラストチェック、イラストレーターにメールで送付
- イラストが商品のコンセプトにあっているかなどを丁寧に確認していきます。
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13:00
- 昼食
- 自炊をして気分転換をしています。最近は、自宅近くのお店のお弁当をテイクアウトすることにもハマっています。
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14:00
- 他社zoom打ち合わせ
- 新しい仕事を依頼する際は、自分のアイデアや想いをきちんと伝えるようにしています。
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15:00
- 社内zoom打ち合わせ
- 進捗確認はもちろん、内容について迷うことがあれば心強いチームメンバーに相談します。
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17:00
- 進行中商品の原稿確認
- 間違いがないか、表現が適切かを確認する原稿チェックは大切な仕事のひとつです。
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